海外取引の保険|PL・E&O・取引信用・外航貨物の4つと、取引先から契約上で求められる英文CGLとCOIの用意

海外取引の保険とは、海外との取引で会社が負うリスクに備える保険の総称です。リスクは「何を取引するか」で決まり、PL(生産物賠償)・E&O(業務過誤賠償)・Credit(取引信用)・Marine(外航貨物)の4つに分かれます。

近年は、海外の取引先から賠償責任保険への加入と、その証明を取引の条件にされる場面が年々増えています。保険の準備が遅れると、商談そのものが止まります。

このページでは、4つの保険がそれぞれ何を守るのか、そして4つに共通して取引先から求められることを整理します。

海外取引の保険は4つ

  • 物を売る → PL(生産物賠償)
  • サービスを売る → E&O(業務過誤賠償)
  • 代金を回収する → Credit(取引信用)
  • 物を運ぶ → Marine(外航貨物)

1. PL(生産物賠償):輸出製品の事故

輸出した製品が原因で、海外で人がけがをしたり、物が壊れたりしたときの賠償に備えます。国内のPL保険は、海外で起きた事故を対象外にしていることが多く、海外の訴訟費用には限度額が足りないこともあります。

部品・素材を国内の完成品メーカーに納めているだけでも、完成品が海外で売られていれば、部品メーカーまで訴えられることがあります。

→ 海外PL保険/部品・素材メーカーの海外PL保険

2. E&O(業務過誤賠償):サービス・設計・ソフトウェアのミス

海外の取引先から受けたシステム開発、設計、コンサルティング、AI導入支援などで、成果物の不具合や助言の誤りにより、取引先にお金の損害を与えたときに備えます。人や物の損害を前提とするPL保険・英文CGLでは、対象外になりやすい損害です。

海外との契約では、E&Oへの加入を取引の条件にされることもあります。

→ 業務過誤賠償責任保険(E&O)とは/AIコンサルティング・AI開発の保険

3. Credit(取引信用):代金の未回収

取引先の倒産や支払いの遅れ、輸出先の国の事情(送金の規制など)で、代金が入らないリスクに備えます。取引信用保険や貿易保険で備えます。

当センターでは、取引の内容を伺い、代金の未回収に備える保険をご案内します。

4. Marine(外航貨物):輸送中の損害

海上・航空輸送中の破損・紛失・盗難に備えます。売り手と買い手のどちらが保険を手配するかは、取引の貿易条件で決まります。

※当センターでは、年間を通じた海外ビジネスのリスク設計をお手伝いしています。1回きりの輸送のみのご手配は承っておりません。継続的な輸出入のお取引についてご相談ください。

5. 4つに共通して、取引先から求められること

英文CGL

海外の取引先や展示会の主催者が求める、標準の賠償責任保険です。現地での作業・施設・製品の事故をまとめて備えます。→ 英文CGL保険

保険証明(COI)

取引先は、保険に入っていることの証明(COI:Certificate of Insurance)を求めます。主に次のような条件がそろった証明が必要です。

  • 1事故あたりの支払限度額
  • 取引先を追加被保険者(Additional Insured)に加えること
  • 求償権の放棄(Waiver of Subrogation)
  • 他の保険より先に払う条件(Primary and Non-contributory)

→ 英文付保証明書(COI)発行

契約で引き受ける賠償責任(Contractual Liability)

取引先の契約書の補償条項で引き受ける責任まで、保険で受けられるかを確かめます。サインの前の段階でのご相談をおすすめします。→ 契約で引き受ける賠償責任(Contractual Liability)の保険相談

6. 取引の形で見る、保険の組み合わせ

  • 製品を直接輸出する:PL+Marine(取引先の求めに応じて英文CGL・COI)
  • 商社を通して輸出する/部品・素材を納める:PL(商社や完成品メーカーの保険で、自社が守られるとは限りません)
  • ソフトウェア・設計・コンサルティングを海外に提供する:E&O
  • 海外で据付・保守・技術指導をする:英文CGL
  • 海外の展示会に出展する:海外展示会保険
  • 海外に子会社・現地法人がある:現地で保険を手配する必要があるか(付保規制)の確認 → 付保規制(自国保険主義)とは

当センターがお手伝いすること

  1. 取引の形と、取引先からの保険の要求文から、必要な保険を整理します
  2. 契約書の保険にかかわる条項(補償、責任の上限、保険条件)を確認します
  3. 英文CGL・海外PL保険・E&Oなどを、取引の条件に合わせて手配します
  4. 取引先の求める形で、英文の保険証明(COI)を発行します
  5. 事故が起きたときは、保険会社と連携して対応します

ご相談のときにお送りいただくもの

  • 取引の中身(製品・サービス、取引先の国、取引の形)
  • 取引先からの保険の要求文、契約書の案(英文のままで構いません)
  • 年間の売上と、そのうち海外向けの見込み
  • 今入っている保険の証券(国内PL、海外PL、CGL、E&Oなど)
  • 回答が必要な期限(契約予定日、出荷・出展の日)

よくあるご質問

Q. 海外取引の保険は、ひとつにまとめられますか?

A. PL・E&O・取引信用・外航貨物は、それぞれ守るものが違うため、別の保険で備えます。当センターでは、取引の形を伺い、どの保険が必要かの整理からご相談いただけます。

Q. ソフトウェアやコンサルティングの海外取引にも、PL保険が必要ですか?

A. サービスや成果物のミスで取引先に与えたお金の損害には、主にE&O(業務過誤賠償責任保険)で備えます。機器の納品や現地での作業を伴う場合は、PL保険や英文CGLもあわせて確認します。

Q. 取引信用保険や貿易保険の相談もできますか?

A. できます。代金の未回収に備える取引信用保険・貿易保険について、取引の内容を伺ってご案内します。

Q. 取引先から英文の保険証明を求められました。

A. 要求文や依頼のメールをそのままお送りください。条件を満たす契約と、英文の保険証明(COI)を手配します。

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ご相談・お見積り

取引先からの要求文や契約書の案があれば、そのままお送りください。取引の形を伺い、必要な保険をご案内します。

海外ビジネス保険センター(GBIC東京)
TEL:03-4218-6981(平日 9:30〜18:00)
Email:gbic@beam-rm.jp

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※本ページは一般的な情報提供を目的としたものです。実際の補償内容は保険会社の約款および個別の契約条件によります。詳細はお問い合わせください。