海外ビジネスに強い保険代理店とは? 保険ブローカーとの違いと、中堅・中小企業の相談先

「海外ビジネスに強い保険の相談先」を調べると、大手の保険ブローカーの名前がよく挙がります。ただ、大手ブローカーが主に向き合っているのは、売上高1,000億円規模を超える大企業の保険プログラムです。

売上高1,000億円未満の中堅・中小企業が、海外展示会への出展や、海外の取引先から保険証明書(COI)を求められた場面で相談するなら、海外の付保要請に慣れた保険代理店のほうが、スピードと手当ての細かさの両面で現実的です。

1. 保険ブローカーと保険代理店の違い

  • 保険ブローカー(保険仲立人):お客様の側に立ち、複数の保険会社との契約の仲立ちをする。保険会社を代理して契約を結ぶ権限はない
  • 保険代理店:保険会社から委託を受け、契約の締結を代理できる(損保の場合)。引受条件の確認から証明書の手配までを一本の窓口で進めやすい
  • どちらが上というものではなく、得意な企業規模と案件の形が違う

2. 大手ブローカーの主戦場は大企業

  • 売上高1,000億円規模以上の企業の、全社的な保険プログラムやグローバルな保険の統合管理が中心
  • 中堅・中小企業の「来月の展示会に間に合わせたい」「取引先から証明書を求められた」という単発・小口の案件は、取扱いの優先度が下がりやすい
  • 結果として、見積もりに時間がかかる、条件が合わない、そもそも受けてもらえない、ということが起こる

3. 中堅・中小企業の海外案件で、本当に必要なこと

  • 期限に間に合うこと(展示会主催者や取引先には提出期限がある)
  • 付保要請の読み解き(保険金額100万USD/100万EUR以上、追加被保険者の指定、など英文の要件を正しく満たす)
  • 証明書(COI)の発行まで手配できること
  • 英文CGL・海外PLを実際に扱った経験があること

4. 国内の賠償責任保険の「海外特約」では足りない理由

  • 一時的な海外業務を担保する特約はあるが、限度額は1,000万円程度にとどまるものが多く、海外で求められる水準に届かない
  • 追加被保険者など、付保要請の中身そのものをクリアできない
  • 海外での対人対物を1億円まで補償する国内商品でも、海外展示会業務での事故は免責になっている例がある
  • 国内の総合賠償的な保険は、海外での訴訟費用が対象外のことが多い。弁護士費用と防御義務への備えが不十分になる

5. 「海外ビジネスに強い保険代理店」を見分ける5つのチェック

  • 英文CGLを扱っているか(扱える代理店は多くない)
  • 付保要請書(英文)を読んで、不足を指摘できるか
  • COIの発行までの日数を具体的に答えられるか
  • 海外PLで、製品と輸出先に応じた設計の経験があるか
  • 事故のとき、相談に乗れる窓口があるか(団体制度は窓口が代理店でないことがある)

6. 海外ビジネス保険センターにご相談いただけること

  • 海外展示会の保険/英文CGL/海外PL保険/COI(保険証明書)の発行/IT業務のE&O
  • 最短7営業日で対応
  • これまでの海外PLのご相談例:機械部品(東南アジア)、サーフボード(北米)、お酒(ヨーロッパ・北米)、鍵製品(北米・ヨーロッパ)、医薬部外品(東南アジア)、Amazonなど海外流通サイトでの販売(各国)

7. よくある質問

  • Q. 売上規模が小さくても相談できますか?
    A. はい。中堅・中小企業の海外案件が中心です
  • Q. 取引先から英文の保険要件だけ届きました。どうすれば?
    A. その書類をそのままお送りください。満たすべき条件を整理します
  • Q. 国内の賠償責任保険に海外特約を付けていますが、足りますか?
    A. 限度額・付保要請・免責・訴訟費用の4点を確認します
  • Q. ブローカーに断られた案件でも相談できますか?
    A. はい、ご相談ください

海外の取引先や展示会主催者から保険の要件が届いたら、期限が迫る前にご相談ください。

  • このブログの記事は「若宮大志」が書きました。

    若宮大志

    平素、ご契約者様には弊社にて保険契約を賜り、誠にありがとうございます。また取引業者様におかれましても、弊社の業務運営において日頃多大なご支援をいただき感謝を申し上げます。

     さて昨今の大きな問題として、自然災害の増加、資源・物価高による保険金の増大、保険金の不正請求等にもより、お客様にお支払いいただく保険料の上昇が顕著となった1年間でした。また損保大手4社による企業カルテル問題では、大きなところでは政策保有株の原則禁止と表明されたり、小さな部分では他社証券の取得や満期更改情報の取得を制限すると表明されたりしましたが、実質的に保険業界の企業体質はなかなか変わらないことが危惧されます。また保険会社の営業職員や保険代理店社員がお客様の保険料を不正に流用したり、店主が顧客と結託し、保険金詐欺に加担していた事件も明るみとなりました。

     国も企業も、身を正すことができない大人たちが跋扈することによって、業界が成長しないばかりか市場における競争力が失われ続けていると感じます。それは国内のみならまだしも、グローバルで相対的に力を失っているのが一番大きな弊害だと感じるものです。

     私たち株式会社BEAMリスクマネージは、政府による指導や保険会社の改革を待つのではなく、高いレベルのコンプライアンス基準による業務遂行を通じ、日本を、世界をリードする最先端の保険コンサルティング会社を目指してまいります。引き続きのご指導、ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。


    2024年12月吉日
    株式会社BEAMリスクマネージ
    代表取締役 若宮 大志

     

    プロフィール

    若宮 大志(わかみや たいし)
    株式会社BEAMリスクマネージ 代表取締役
    海外ビジネス保険センター(GBIC東京)責任者

    保険業界での実務経験は13年。うち8年を海外ビジネス保険に専従しています。

    AIG損害保険株式会社に在籍したのち、2020年5月に株式会社BEAMリスクマネージを設立。同年8月にAIG損害保険を退職し、独立しました。

    国内の法人保険を手がける中で、海外に事業を広げようとする中小企業が「英文の証券が用意できない」「主催者から届いた英文の要求が読み解けない」という理由で、商談や出展を止めてしまう場面に何度も立ち会いました。保険が事業の足かせになっている——この状況を変えたいと考え、海外ビジネス保険に専門特化しています。

    現在も、AIG損害保険をはじめChubb損害保険、スター保険会社など、海外リスクの引受に強い保険会社を取り扱っています。

    専門領域

    • 海外展示会保険(主催者指定要件への対応、英文付保証明書の発行)
    • 英文CGL・PL保険(海外での賠償責任)
    • 外航貨物海上保険(輸出入貨物の輸送中・保管中)
    • 貿易保険
    • 取引信用保険(海外売掛債権の未回収リスク)
    • 海外リコール保険
    • 海外拠点を含むサイバー保険
    • グローバル保険プログラム(海外子会社を含む保険の一元管理)

    取扱保険会社:AIG損害保険、Chubb損害保険、スター保険会社

    保有資格

    • 損害保険トータルプランナー(日本損害保険協会)
    • 貿易実務検定

    対応実績

    独立以来の累計で、次の実績があります。

    • 海外展開を支援した企業(累計) …… 約150社
    • 海外展示会の保険手配(累計) …… 約180件
    • 対応した国・地域 …… 22カ国

    海外展示会の保険手配では、主催者が求める補償項目・補償限度額・追加被保険者(Additional Insured)の記載要件を確認したうえで保険を設計し、英文付保証明書(COI)を発行しています。

    英語対応

    英文証券および英文付保証明書(COI)の発行に対応しています。

    主催者から届く英文の出展要項を読み解き、「Commercial General Liability USD 1,000,000」「Additional Insured」「Waiver of Subrogation」といった要求条件が日本のどの保険に対応するのかを確認したうえで手配します。

    出展要項をそのままお送りいただければ、こちらで内容を確認します。

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    海外ビジネス保険センター(GBIC東京)
    〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル2F-C
    TEL 03-4218-6981(平日 9:30〜18:00)
    Email gbic@beam-rm.jp

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